今やYouTubeでなにかと世間をにぎわせている少年革命家ゆたぼん。
10歳にも関わらず不登校で、YouTubeに動画を配信中ということで、社会からの非難も殺到しています。
またそのYouTubeの動画の中で、「学校に行かなくてもいい」などといった、革命的ともいえる飛びぬけた言動が社会から賛否の声を浴びています。
さて、今回はそんな少年革命家ゆたぼんがなぜ不登校になりYouTube配信を始めたのか?
不登校は義務教育違反にならないのか?YouTube登録の年齢制限はどうなっているのか?などなど。
少年革命家ゆたぼんさんの背景とともに詳しく見ていきましょう。
少年革命家ゆたぼんとは?沖縄在住・不登校ユーチューバーのプロフィール
- 名前:ゆたぼん
- 本名:中村逞珂(なかむらゆたか)
- 生年月日:2009年12月11日(15歳)
- 出身地:大阪
- 現住所:沖縄宜野湾市
- 兄弟:5人
名前は「ゆたぽん」ではなく「ゆたぼん」ですから一見間違えやすいですね。
「不登校でも不幸じゃない!」「人生は冒険」というメッセージをYouTubeで訴えています。
15歳ながらにしてYouTubeで動画を投稿しています。
しかしこれによりネット上では彼の動画投稿に疑問の声が上がっています。
実はYouTubeで動画投稿などを始めるにはgoogleアカウントが必要になってくるのですが…Googleアカウントを使用できるのは年齢が13歳以上の方と定められています。
少年革命家ゆたぼんさんは15歳のようですから”本来は投稿はできない”ということなんですね。
ただ少年革命家ゆたぼんさんの場合はYouTubeの動画投稿を形式上、親の利用の元ということで行っているのでしょう。
ただし動画自体は彼が主に出演し、活動を行っているため、グレーゾーンではありますよね。
少年革命家ゆたぼんが不登校になった理由は?
ゆたぼんが不登校になった理由まとめ pic.twitter.com/4B58wPT4Z2
— 幼女革命家くろぬり (@gohandeshu) 2019年5月7日
今は小学校に行かず、不登校という状態になっているという少年革命家ゆたぼん。
理由も「不純」ということでネット上で避難されています…ある報道によると、
ゆたぼんが学校に通わなくなったのは小学校3年生の時。宿題を拒否したところ、放課後や休み時間にさせられ不満を抱いた。
担任の言うことを聞く同級生もロボットに見え「俺までロボットになってしまう」と、学校に通わないことを決意した。現在も「学校は行きたい時に行く」というスタイルを貫いている。
「俺が自由な世界をつくる」。自由を求めて学校に通わない選択をした中村逞珂(ゆたか)さん(10)=宜野湾市=が「少年革命家 ゆたぼん」と名乗り、ユーチューバーとして活動している。
大阪生まれ、沖縄在住のゆたぼんは「ハイサイまいど!」で始まる楽しい動画を提供しつつ、いじめや不登校に悩む子や親に「不登校は不幸じゃない」と強いメッセージを発信している。
配信する動画は歌やお笑い系が多い。パワフルに熱唱する姿は、父親の幸也さん(39)の影響で好きになったブルーハーツをほうふつとさせる。
人気作家や編集者、お笑い芸人などと共演を重ね「ノートに書くだけが勉強じゃない。いろんな人に会うことも勉強だ」と、学校ではできない学びに自信を深めている。
活動をしていると「死にたい」という子どもから相談が寄せられることもある。そういう時は友達になり「死ぬな。苦しむな。学校なんて行かなくてもいい」と言い続けている。
となっております。
端的に言ってしまえば宿題などから逃れるため、人間がロボットのように見えたから不登校になったということですね。
ですのでネット上では「わがまま」だという表現がされています。
さらにこの言動、一説によれば父親の影響のもとだといわれています。彼のブログによれば、
これからの時代は自分の好きな事、やりたい事をしながら生きられる時代。ロボットのように働くだけの労働者ではなく、自分の好奇心に素直に従いながら、どんどん新しい扉を開いて生きて、そんな生き方をする人たちを増やしていきたいです。
僕のように中卒の元暴走族でも本を出版する事はできるし、大人になり、結婚して、子どもができても、遊びながら自由に生きる事だって出来る。今後も自由に自分の好きなように生きながら、次の本を書く事にも繋げていこうと思っています。
と述べております。
どちらもロボットという表現であらわされているため、少年革命家ゆたぼんの不登校も父親の受け売りである可能性が高いとえます。
少年革命家ゆたぼんは発達障害なの?
少年革命家ゆたぼんがビットコインを買う動画があって大ファンになった(思いっきり天井近くで買ってる) pic.twitter.com/LAHSh64Fmi
— こやまる (@k_orrin_m) 2019年5月6日
宿題が嫌で登校拒否ということで、このおかしな言動により「少年革命家ゆたぼんは発達障害ではないか?」という噂が流れています。
発達障害というのは、
生まれつきの脳機能の発達のかたよりによる障害です。得意・不得意の凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、社会生活に困難が発生します。発達障害は外見からは分かりにくく、その症状や困りごとは十人十色です。
そのため、発達障害の特性を「自分勝手」「わがまま」「困った子」などと捉えられ、「怠けている」「親の育て方が悪い」などと批判されることも少なくありません。
引用元:LITALICOジュニア
となっております。
「自分勝手」であったり「わがまま」といのは当てはまっているかもしれませんが、これは生まれつきという先天的なものになります。
少年革命家ゆたぼんの場合は宿題が嫌でそのような行為に至ったり、親の影響によったりなど、後天的なものによります。
そのため発達障害とは言えないことがわかります。
少年革命家ゆたぼんは義務教育違反に該当!不登校でYouTube配信してる場合じゃないよ
少年革命家ゆたぼんポル・ポト説だにゃ
1.ゆたぼんは義務教育を否定しているにゃ。
ポル・ポトも教育を否定しているにゃ。
2.ゆたぼんは自称革命家にゃ。
ポル・ポトはクメール・ルージュの革命家にゃ。
3.自分勝手な理由でことを起こしたにゃ。
ポル・ポトも自分勝手に原始共産主義をやったにゃ。 pic.twitter.com/vBhcyL573j— 柱島提督の多摩 (@Tama_hasirajima) 2019年5月6日
少年革命家ゆたぼんさんが動画で言及しているように、法律的に言えば、子どもが学校に行くのは権利です。
誰でも子どもは勉強をするために学校に行ける権利があるのであり、義務ではありません。
しかし重要なのは親です。親が学校に行かせるのはこれは義務であり、権利ではありません。
これは日本国憲法第26条により保障されています。
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
引用元:文部科学省
確かに例外も中にはあります。文部科学省では就学の免除について、
児童生徒の失踪、
児童自立支援施設又は少年院に収容されたとき、
帰国児童生徒の日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受ける等日本語の能力を養うのに適当と認められる措置が講ぜられている場合、
重国籍者が家庭事情等から客観的に将来外国の国籍を選択する可能性が強いと認められ、かつ、他に教育を受ける機会が確保されていると認められる事由があるとき、
低出生体重児等であって、市町村の教育委員会が、当該児童生徒の教育上及び医学上の見地等の総合的な観点から、小学校及び特別支援学校への就学を猶予又は免除することが適当と判断する場合、
引用元:文部科学省
などが挙げられています。
しかし、残念ながら少年革命家ゆたぼんさんはこのような事例に当てはまりません。
実際、ネットアイドルとして活動していた15歳女性の保護者が、「学校に行きたくない」という理由で登校拒否していたことが原因で書類送検されたケースがあります。
少年革命家ゆたぼんさんもこの場合に当てはまりかねません。
では、なぜ親が学校に行かせることが義務であるのかについて説明します。日本国憲法第26条によると、
「一個の人間として、また、一市民として、成長、発育し、自己の人格を完成、実現させるために必要な学習をする権利を有すること、特に、自ら学習することができない子供は、その学習要求を充足するための教育を自己に施すことを大人一般に対して要求する権利」
引用元:Wikipedia
ということになります。
したがって、義務教育と称される小・中学校の教育は勉強のみではなく、一個人としての人格の形成を養う意味で必須であります。
しかし以上を理解できる子どもを決して多くないため、保護者が理解し子どもに説得をさせるという形をとらなければいけません。
故に親が子どもに学校へ行き、就学をするように促さないことは子どもの人格形成の怠りにより法的違反ということになります。
実際、少年革命家ゆたぼんさんが学校に行かない理由も、まだ社会の常識にのっとっていないという意味ではまだ人格形成が未熟という風にとらえられます。
人格形成とは簡単に言えば、社会に生きていくためのマナー、人としての基礎を学ぶということであり、これはロボットのように生きていくのではなく、常識を学ぶことで物事の善し悪し、または人の感情を理解することにつながります。
そもそも、宿題や勉強が嫌だ、強制的であるというところに疑問点があるかのように思います。
日本はとても教育水準も高く、ほぼすべての子どもが学校に行けています。
海外を見てみれば学習をできず、自国の言葉を話せない方々もいますが…そのような方々を目の前にして「宿題が嫌」だとは言えないはずです。
少年革命家ゆたぼんの動画は毎回低評価で炎上!茂木健一郎にもバッシング!
低評価の嵐で草
義務教育もまともに受けてない奴が何言ってんだよ(炎上覚悟)#ゆたぼん pic.twitter.com/ZcI7q23RF6— 淫夢君(元とある男性) (@lotte_fan_) 2019年5月6日
少年革命家ゆたぼんの言動に対して、ネット上では賛否の声が上がっていますが、大多数は反対派です。
YouTubeでは2桁の高評価に対し4桁の低評価がざらです。
心理科学で有名な茂木健一郎さんは、ネットでこのように述べております。
学校に行かなくても、学ぶことは無限にできる。社会性も、学校で身につく社会性がすべてじゃない。そもそも同じ年齢の子どもたちだけの「社会」は「社会」じゃない。中村逞珂さん、応援します。 RT「不登校は不幸じゃない」 10歳のユーチューバー 中村逞珂さん 世界に発信 https://t.co/Z1RWpGakcm
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2019年5月5日
しかしこれに対しての批判は殺到しています。
「宿題から逃げるのは自己中」「無知の知は深刻だ」などの声が上がっています。
勉強は必要ですよ。 pic.twitter.com/A9cjSHyiE9
— TSU (@kugatakamiti) 2019年5月6日
学者さんなんですよね?貴方は一人で今の知識を身に付けたんですか?
人間として未熟な子供に大人の社会で生きろっていうにはあまりにも無責任だと思います。— 黒木場アイス厨房の独裁者はあい ぱんつ (@ICECREAM1PRINCE) 2019年5月5日
『学校に行かなくても、学ぶことは無限にできる』
正論ですが…。10歳の彼を何者かに仕立てたい輩が居そうです。著しく中立性を欠く新聞に持ち上げられて、不気味過ぎます。— Koji KAWASHIMA (@_KojiK) 2019年5月5日
確かに、少年革命家ゆたぼんの言動は普通とは異なり、革命家という意味では正しいかもしれません。
しかしそれは社会の常識、規範を理解してからであるかのように思えます。それなりの知識も必要になります。
現に、学生起業家として一躍有名になった椎名里香さんも高校の偏差値が70ほど学校に通っています。
革命家にも常識は必要であると考えられます。
少年革命家ゆたぼんさんが言う、生きたいままに生きるというのが「わがまま」と混同してしまっているため、非難の理由もこのような部分からによるものが多いかと思います。
今後の少年革命家ゆたぼんさんの言動にも注目です。