日産サクラのリセールがやばい!?【リセール状況を調査、補助金なし】
新車購入して一年後のリセールバリューは?
2022年デビューのEV車日産サクラ、中古車市場にいっぱい出回っています。
下取り価格は約、2000~3000Kmで購入時の60%くらい。
そして、3年ないし4年の定められた期間の補助金の一部もしくは全部を返納しなくてはならない。
ちょこっと乗るのに購入したのに何故中古車市場にこんなにあるのだろうか? pic.twitter.com/wFXArOdQpm— Y G (@camel3351) August 27, 2024
サクラを購入して一年後に売却しようとした場合に、買った金額の60%くらいの価値になっちゃうという情報もあります。
新車で230万円から300万円ほどする車が、一年しか乗っていない、それも3000㎞くらいしか走行していないのに、60%まで落ちる(た)という内容です。
300万円の車が180万円くらいでしか売却できないという事になります。
また、上記の動画などによると、納車した瞬間に価値が半分になるという情報も出ています。300万円の車が、納車されたら150万円の価値まで下がってしまうと、もう買わない方が安心と考えちゃいますね。
新車購入して3年後のリセールバリューは?
サクラは、新車で販売開始になったのが2022年5月です。3年という事は、最短でも2025年5月になります。
現時点では2022年モデルで8000㎞しか走行していない車が、中古車として車体価格103万円で販売されています。中間グレードのXグレードです(新車で240万円ほど)。
車体価格が103万円ということは、ユーザーが売却した価格は80万円前後ではないでしょうか???
安すぎると思いませんか・・・。
上のリセールバリューには条件があることに注意
BEVを購入する際に、多くの人が補助金(55万円など)を申請して購入していると思います。この補助金の条件の中には、4年間保有することが明記されています。
もし、この保有期間を満たさずに売却した場合には、補助金を返金する事になります。
サクラを購入して一年経過で売却する場合は、補助金を申請しないで購入するか、補助金を返金することを前提に購入する点が重要です。
これは、所有者にとってかなり厳しい条件になるとも言えます。
日産サクラのリセールがやばい!?【リセール状況を調査、補助金あり】予想!
日産EVサクラ200万円台、5年後いくら? 中古バッテリーの影響 https://t.co/JjoVZZGV00
— 日経トレンディ (@Nikkei_TRENDY) April 18, 2023
新車購入して4年経過後のリセールバリューは?
予想としては、4年後のリセールバリューは30%前後になるのではないでしょうか?
これを良しとするか、悪しと考えるかはその人次第なのですが、30000㎞前後の走行で30%前後となるのではと予想します。
新車購入して7年経過後のリセールバリューは?
こちらも大胆な予想なのですが、7年後のリセールバリューは、きっと20%くらいまで落ちるのではないでしょうか?サクラが、人気なモデルになっていなければ15%前後の可能性もあり得ます。
一般的なガソリンやハイブリッドモデルの場合は、7年後でも30~35%前後のリセールバリューが見込めることを考えると、サクラはかなりリセールが悪い車となります。
さらに、ガソリン(ハイブリッド)車の場合は、人気がある車種だと7年経過しても40%以上のリセールバリューがあるモデルも多く存在します。
後ほど話しますが、バッテリーの保証にも関連して7年後のリセールは低くなるのではないでしょうか?
新車購入して10年経過後のリセールバリューは?
中国EVの墓場
1万台以上の中国製電気自動車が放置されている。環境に良いはずのEVが、環境を壊し資源を浪費する皮肉。無能国家に技術を与えるとこうなる。pic.twitter.com/D1fH5cacvp— 髙安カミユ(ミジンコまさ) (@martytaka777) October 4, 2024
上記のX投稿は、あくまでも中国での出来事です。そのまま日本に当てはまるという訳ではないのですが、、、。
サクラも市場性が無くなってしまい、処分も大変となればこのような扱いになってしまう可能性もあります。
サクラの10年後は、クルマとしての価値もかなり無くなり、廃車処分することしかできないと考えます。
日産サクラのリセールがやばい!?大量の中古在庫があるの???
引用:全軽自協HP
全軽自協の2023年度調査では、サクラは34000台強販売されています。その下のホンダN-WGNもほぼ同じくらい売れています。
では、中古車市場はどうでしょうか?サクラは、2022年から中古車として900台以上販売されています。N-WGNは、2022年式からで検索すると、600台ほどです。
明らかに、サクラの中古車台数の方が多いといえます。
次に2024上半期のサクラ販売台数は、10000台とかなり低くなっています。これは、かなり新車登録が落ちていると予想できます。
元々サクラは、軽自動車という括りの中で300万円もする高級カーといえます。BEVの宿命かもしれません。
300万円もする車が、2年くらい経過したら150万円前後で購入できるのであれば安いといえます。充電環境があり、一日の走行が50㎞程と少ない方はサクラ中古車はメリットにもなると感じます。
ただ、それだけ需要が少なくなっているという事にもなります。
日産サクラのリセールがやばい!?「バッテリー不安」
引用:日産公式HP
そもそもサクラのバッテリー保証ってどのくらい?
日産では、そんな簡単にバッテリーが故障しないという概念を持って、サクラを販売しています。
そのため、リチウムバッテリーの保証を8年160,000㎞としています。
言いかえると、この保証の範囲内で何かトラブルの予兆があれば、日産が対応してくれるという事です。
バッテリーが不安で手放すとすれば、保証切れになるころ、、、
年間1万キロの走行だと、8年間で8万キロという距離で保証が切れる事になります。補償が無くなると、70万円前後するバッテリー交換費の可能性もあり得ます。
70万円ほどするバッテリーを交換するほど、リセールバリューが高いモデルでなければ、いい方は悪くなりますが、「ゴミ」となる可能性が高くなります。
日産サクラのリセールがやばい!?「手放すオーナー?」
電気代がバカにならない・・・
当初サクラの電気代は、年間20,000円から未満という触れ込みがありました。電気代がかなり安い設定であったからです。
しかしながら、昨今の電気代高騰のあおりを受けて、充電ステーションでの一回当たりの急速充電が500円というケースも多くなっています。月に15日急速充電した場合は、500円×15日で7500円。年間にするとかなりの額になります。
1日50㎞走行だとして、サクラの急速充電は、大体2日に一回です。ガソリンの場合は、同じような条件で75Lくらいの給油になります(軽20㎞/L)。75円×175≒13000円(月)です。
車両本体価格差、インフラの差を考えると、現時点でサクラよりも普通の軽自動車を選択する人が多いでしょう。
リセールの問題というより
そもそもサクラは、満充電で180㎞の走行が可能とされています。
しかしながら、実際には100㎞前後の航続距離となっていて、一日に何回も充電しなければならないという面倒な事態が起きている人も多いため、売却している可能性が高いと予想します。
日産サクラのリセールがやばい!?「どうなる日本のBEV」
PHEVやBEVは確実に増えていたが、インフラ整備が足りなさすぎ
イオンの充電ステーション順番待ち中ー
激混みイオン#イオンモール武蔵村山— まめ@もうおばちゃん。ドラクエ3中低浮上 (@anpan1412) November 23, 2015
実は、日本国内でもBEVやPHEVモデルの普及は、国産車だけでなく輸入車などでも増えています。その一方で、インフラの整備は増えるどころか減っているという現状があります。
せっかく購入しても、充電ステーションで充電待ちという煩わしさが嫌になってしまう人が多くなっています。
日本のお家事情もBEVの足かせになっている
一軒家であれば普通充電することも、急速充電設備を整えることも可能でしょう。
日本では、賃貸やマンションに住んでいる人も多いことから、そもそも充電が自宅でできない環境が多すぎると思います。
定期充電できなければ、サクラを安定走行させることができません。充電のために車をどこかに持って行くとなると、かなり重労働になるといえます。
日産も日産だと思います。当初は、BEV普及の為なのか日産充電ステーションでは、定額料金で自由に充電出来ました。それが、2019年に廃止になってしまい、まったく魅力のない有料充電になっています。
やはり走行距離が課題として浮き彫りに
サクラは、BEVの中で300万円と安いのかもしれません。もちろん近所の買い物などしか使わないという限定走行を目的にしていることもわかります。
ただ、車を2台持つという事に至らない家族も多いと思います。こういった方々からすると、家族で旅行にも出かけられないサクラでは、かなり物足りないと思います。
安い高いという事だけでなく、そもそもの航続距離が短すぎると思います。
パンダ船長から一言!!!
ワシは、BEVの発展は色々な意味で重要だと感じているぞ!化石燃料を使用したエンジンではなく、空気を汚染しないBEVの考え方自体は賛成じゃ!
しかし、一方で電気で走るから安心じゃというのは、如何なものかと思うぞ。その電気を作るのに火力発電がフル稼働するのであれば、本末転倒なのではなかろうか・・・。
サクラは、一見BEVとして環境にやさしいと言えるのじゃが、電気代が上がれば、ガソリン車の方が安く済むという現実にぶち当たっていると思うぞ!これは、欧州でも起きている現象と言えるのだ!
少なくともガソリン車同等の車両価格で、充電費用もガソリン代より安くしない限りBEVの広範囲な普及は見込めないのではなかろうかと感じてしまうぞ!
まとめ
日産サクラのリセールがやばい!?大量の中古在庫、バッテリー不安!?手放すオーナーも?どうなる日本のBEVをまとめると
サクラは、鳴り物入りのBEVモデルとして登場したが、車の良し悪しというよりは維持費などの関係から、サクラ離れをしている人が増えていると考えます。
BEV拡充は、日本の車社会をどうするのかを国で決めて、しっかり対策していかなければ成しえないと思います。