





人の命を奪う前にタイヤの脱落防止!【脱落事故の現状】


大事な話なので、資料を使用してみます。

引用:国土交通省資料
まずタイヤの脱落事故は、年々増加傾向にあるという点です。これは、統計の取り方や事故発生時の処理の仕方によって少し左右されている気がします。重大事故が発生した後の場合は、タイヤ脱落事故=報道=事故カウントとなり、事故件数は増加します。
極端な話ですが、昔も今もタイヤ脱落事故は、ほぼ同じ件数発生していると考えます。脱落事故が、交通事故としてカウントされていたか、大惨事にならず水面下で処理していたかの違いに過ぎないと思います。

引用:国土交通省資料
上の資料は、タイヤ交換をしてから、どのくらいでタイヤの脱落が発生したかというものです。実は、この資料は非常に重要だと思います。
タイヤ脱落事故の50%以上が、交換後一か月以内に発生しているという点です。

引用:国土交通省資料
こちらは、タイヤ脱落事故の地域別発生状況です。やはり降雪地帯である東北・北海道での脱落事故が多くなっています。関東などの地域では、そもそも登録台数が非常に多い中での発生件数ですので少ない発生だといえます。
やはりタイヤ交換頻度の多い地域、道路事情が悪く色々なパーツがさびやすい地域などでの事故発生が多いのが現状です。


「ドーンとすごい音」車のタイヤ外れ…4歳と6歳の男児、15歳の女子高校生、49歳の女性の4人に衝突 全国で相次ぐ脱輪事故https://t.co/A0SaDZLnJ2
本当に痛ましい事故です。
トルクレンチによる締め付けは絶対に必要です。特にアルミホイールは締め付け時に、幅がある分、斜めに入りやすくなります。— 物部自動車工業 (@mzyE8bmlE9ZIHsk) May 4, 2025
タイヤが脱落し人に接触してしまうと、重症→重体→死亡という重大事故になってしまうことを想像しておかなければなりません。
他人や他人の物に接触しなかったのは、あくまでもすごーく運が良かったとしか言わざるを得なく、到底「よかった、よかった」では済まないでしょう。
人の命を奪う前にタイヤの脱落防止!【なぜ減らないのか?】


タイヤ脱落事故が減らない理由
- そもそも違法改造しているため外れる
- タイヤ交換の方法を間違っている
- 点検を怠っている
- 異音などがしているのに放置している
- 自分のタイヤは外れないだろうと勘違いしている
などがあります!
ワシには、東北や北海道の知り合いがいたから、少し聞いてみたぞ!
端的なことをいうと、昔からタイヤ脱落事故は結構発生していたという見解じゃ。ただ近年警察などは、事故として処理する件数が増えていることから、事故件数は増えている結果になっているということじゃ!
で、タイヤ脱落の原因では、やはり「人災」という話じゃったぞ!
そもそも違法改造していることに気が付かないで乗っている人も多いそうじゃ!また、脱落事故を起こす人は、大抵異音がしていたとかハンドルが取られたなどと言っているそうじゃが、「そうなら停車しなさいよ」と言いたいそうじゃ。
人の命を奪う前にタイヤの脱落防止!【命を奪わないためには?】


DIY作業している人へ!
アルミナット全部がそうではないけど、こんな摩耗する粗悪品が一社でも有れば、全体が危ないと言われても仕方ない。
総合ネット通販が普通になった今。
一般の方は物の判断が麻痺してるのでそれが怖い。
是非、気をつけて頂きたい。 pic.twitter.com/UJGTXPhG98— オールホイールズトライバル (@tribal_aomori) March 21, 2025



DIY作業での注意点は?
- トルクレンチを必ず使うということ(インパクトは使わない)
- 自分の車の締め付けトルクをしっかり把握すること
- 純正、社外のホイールによって使用ナットが違うことも理解する
- 交換する際にハブボルトの点検なども行う
- 交換した後、100㎞くらいで必ず締め付け点検する
逆に鉄チンホイールにトヨタ純正段付きナットで締め付けて穴が大きくなっちゃって適正トルクで締められなくなっちゃってた事案あったなぁ。 https://t.co/A4r3Jt7LPf
— たけし (@take_pon__s) December 4, 2019
純正ホイールナットでは、特にホンダの球面純正ナットと社外ホイール用のテーパータイプナットが間違いやすいですので注意しましょう。

ホンダの球面ナット


昔は、よくハブボルトに古いエンジンオイルを塗布してとか言っていました。近年でもその名残か、、、CRCスプレーなどを塗布している人がを見かけます。
現在、こういった塗布行為はあまりよくないとされています。もしどうしても塗布したいという方は、上記のような専用品を使用しましょう。
ここで書くことは、タイヤ脱落事故にならないための特別講習みたいな情報じゃ!
- ナットを外したあと、ナット内側に砂や泥が付いたままつけると、そのうち緩む可能性が高いぞ!息を吹いて落とすだけでも効果大なんじゃ!
- ホイールにナットを付けるときは、できるだけ手で回すべきじゃぞ!よく、ちょっと回したら、十字レンチでクルクルしている人がいるが、これだとハブボルトを痛めていることに気が付かないぞ
- いまだに、足で締め付けている人がいるが、、、正直車に触らないでほしいぞ
あ、ちゃんと対角締めしときました。
m(_ _)m明日トルクレンチ届くのでもっかい締めます!! pic.twitter.com/darqcVSTSY
— 𝕂𝕌ℝ𝕆△ / STΞLL4 (@kuromithu_9632) September 6, 2022
業者にタイヤ交換を頼んでいる人は?


プロがタイヤ交換したからと言って、安心してはいけません。交換した後の点検は、所有者に委ねられています。また、プロだからと言って過信していると、普通にタイヤ脱落事故が起きてしまいます。
- 作業スピードが求められるので、インパクトを使うケースが多いが、そもそも使い方を間違っている人も多い。
- プロだからと言って、ミスが起きないという保証はない
- タイヤ交換以外の点検を行わない業者がほとんど
これは、実際あった話なのですが、とあるカー量販店では作業風景が見学できます。タイヤ交換での締め付けの際に、インパクトで「ドド、ドドド、ドドドド」と勢いよく締め、そのあとトルクレンチで「カチ」とやっていました。そもそもオーバートルクで締めて、トルクレンチかけても意味がないです。
プロが交換したとしても、一か月もしくは100㎞くらいで自分自身で点検が必要!
少し古い話になりますが、上記の映画は実話をもとに作成されました。メーカーは、一定の基準で製造していますが、そもそもその基準が捻じ曲げられたり間違っていたりしたら、タイヤ脱落の発生もします。
こういった自分自身の責任でないケースであっても、当事者である所有者は最初の責任者として刑事、行政、民事の責任に道徳的な責任が課せられる可能性があります。未然に防ぐための点検を日ごろから行うことが大事です。
人の命を奪う前にタイヤの脱落防止!【法令違反行為は×】


人の命を奪う前にタイヤの脱落防止!【パンダ船長の意見】

ワシは、自分でタイヤ交換をしているが、かれこれ30年以上タイヤの脱落事故は起こしていないぞ!
一番大事なのは、DIYでもプロでタイヤ交換を行っても、点検を自分自身で行う事が大切なんじゃ!
交換後、100㎞位走行してからタイヤが緩んでいないか点検して、緩んでいなければ大体外れることはないぞ!
逆に緩んでいたら、締め付けし直しても何回でも緩む可能性があり、修理の必要性を感じる事になるんじゃ。
とにかく、誰かを傷つけてしまう事の無いように、自分自身が責任持ってタイヤ点検することが大切なんじゃよ。
まとめ
人の命を奪う前にタイヤの脱落防止!トルクレンチ締めを!CRCやグリスって?スペーサーやハミタイ禁止!をまとめると
今回は、重大事故となってしまうタイヤの脱落事故に関する情報を記事にしてみました。誰かの命をタイヤ脱落で起こしてしまってからでは遅いと思います。
所有している車は、しっかりタイヤ交換、その後の点検をしていただきたいと思います。