イギリスで軽自動車の大人気は嘘?「新車の軽自動車輸出はゼロ」
引用:日本自動車工業会HP
日本自動車工業会の軽自動車の輸出台数ではイギリスへの輸出は無し。
そもそも軽自動車規格は、日本固有の規格です。日本独自に開発されていますし、海外向けの設計自体が考えられていません。
これは、昔も今も基本的に同じといえます。
もし、新車の軽自動車をイギリスや欧州で輸出・製造販売するとしたら、一番可能性があるのは日産サクラです。このモデルは、EVなのでイギリスで販売できる可能性があります。
しかしながら、安全基準などの関係などや航続距離の関係から現時点で販売されていません。
イギリスで軽自動車の大人気は嘘?「排ガス規制で1500㏄ジムニーは終売に」
引用:ドイツ スズキHP
イギリスだけでなくEU諸国では、ジムニーシエラを乗用モデルでなく、商用モデルとしてラインアップしている国もあります。
商用モデルの排出ガス規制は緩く、1500㏄ジムニーでクリアできるからです。逆をいうと、乗用モデルの排ガス規制はクリアできないという現状もあります。
現在EU諸国では、「CAFE規制」というのも発動しています。これは、メーカーの平均燃費を算出し、超えた分を罰則として支払うという制度です。ジムニーが売れれば売れるほど、スズキに罰則がかかるのが現実といえます。
さらに絶大なる1500㏄ジムニーの大人気によって、EU各国及びイギリスは、環境配慮がスズキに足りないという姿勢を強める形になっています。
結果、UKスズキの新車ラインアップからは、1500㏄ジムニーが消えています。ユーザーには、惜しまれつつも販売できない状況になっています。
RIP #Jimny , Ignis, end of sale in UK.
EVX will be introduced instead.
its the end of the road for Maruti Ignis too? https://t.co/MJ2DQ6tafh— Torque India (@TorqueIndia) July 2, 2024
これは私の持論なので、かなり湾曲した意見かもしれませんことを予めお詫びします。
欧州の人たちって、何か良いことをしている的なことが大好きなのではないでしょうか?
例えば、彼らは「ランプの油を作るのにクジラを乱獲していました」すると、それを反省とか言って「クジラは捕るな」となり、現在クジラは増え続けほかの魚が減るという事態になっています。日本では、クジラを余さず食べるという食文化があります。多分こういった文化も野蛮と言われてしまう・・・。
車も同じではないでしょうか?電気自動車になるのは全然かまわないのですが、それを推進するための電気をロシアから供給してもらっていたのでは、本末転倒な気がします。
CO2排出を減らすために、ガソリンや軽油機関を棄てて電気に切り替え、電気を作るのにCO2を排出、現在の車寿命は短くなっていて、さらに買い替え・廃車処理でCO2が増える結果に成るのだろうと思います。
地球って一つしかないので、欧州だけが良いと思って進めても環境育成はうまくいかないと感じます。
イギリスで軽自動車の大人気は嘘?「日本から中古軽を輸入する人が増えた」
Met fellow kei car enthusiast @Buskers_Jack on the way back from Newcastle yesterday for lunch and a look around each others cars. Really great afternoon. pic.twitter.com/HQ3DZkQbah
— Spacia Gear UK (@SpaciaGearUK) October 27, 2024
イギリスでの化石燃料車の乗り入れ規制は、だんだん厳しくなっています。もちろん日本車も同様です。
ただ規制外で乗るのであれば、イギリスの排ガス基準などに合致していれば、軽自動車を登録することは可能です(規制区域は費用を払って通行)。
中古車輸入の制限(イギリス)
- 製造年は、原則10年未満のものでないとならない
- 単一車両認証(SVA)または個別車両認証(IVA)テストに合格する必要がある(MOTテスト・SVA/ESVAテスト)
他にもたくさんの規制があります。
現在、イギリスへの日本からの中古車輸出量はかなり増えているといえます。この中に、軽自動車が入っていることは確実です。
ただ、アメリカの軽トラのようなブームとまでなっているのかといえば、まだまだその域になっていないと考えます。
イギリスで軽自動車の大人気は嘘?「新車軽自動車のイギリス販売はかなり難しい」
先程も少し触れましたが、軽自動車はそもそも日本独自の規格です。その規格のまま諸外国へ持ち込むのは、法的規制などの観点から、かなり厳しいといえます。
ただ、軽自動車が悪いという訳ではありません。何せ燃費がすごく良い車が多いのですから!
EUがEV化に向けている間に、他の地域(EUに影響のある諸外国)で燃費性能抜群の軽自動車が先に走り始めてしまう可能性があると考えます。
イギリスで軽自動車の大人気は嘘?「スズキが軽を売るには?」
とにかくEU諸国やイギリスでは、EV化を目指しているわけですから、スズキがEV軽自動車又は、それに近いサイズのモデルをラインアップすれば、新車販売につながるなると予想します。
ジムニーをEV化してしまうという手法もあり得ます。ただ、充電で500㎞も走行できるという車を軽自動車では難しいといえます。150㎞未満の航続距離で設計されたら、イギリスではどのような反応になるのかなと楽しみです。
イギリスで軽自動車の大人気は嘘?「パンダ船長の意見」
イギリスで日本の軽自動車が人気!という情報は、それ自体は間違ってはいないのじゃが、新車の軽自動車ではなく、中古軽自動車のイギリスへの輸出量が増えていると考えるぞ!
しかも、アメリカ軽トラほどのブームまではまだ成っていないと予想出来き、一部の方々が「大人気」と煽っている節も見られるんじゃ。
今後もイギリスに軽自動車が輸出され、その量が増えていく可能性を秘めている点には注視したいと、ワシは考えるぞ、チェキラ!
まとめ
イギリスで軽自動車の大人気は嘘?イギリスでの軽自動車の立ち位置や軽自動車の今後を予想!をまとめると
- イギリスで新車の軽自動車が解禁されたわけではない
- 中古軽自動車の輸出量は、増えてきているがブームとなるまではもう少し時間がかかるのではと予想します
今回は、イギリスでの軽自動車人気という報道や噂について調査してみました。アメリカの軽トラブームのような爆発的な状況にはなっていないものの、これから火が付くのかを観察していく必要があると考えます。